カラーコーディネーターの色彩感覚

色彩には、色合いの程度があります。

色合いの程度を示す尺度を【彩度】と言います。
この彩度は、くすんだ色、非常にあざやかな色、といった色みの性質をあらわす上で必要な色彩要素です。

ところが、色彩には、彩度だけでなく、明度も大きくかかわってきます。
たとえば、多くの人は、色合いの強い色【彩度の高い色】を見ると、「目立つ色」「はっきりとした」 「あざやかな」といった印象をもつでしょう。

この印象があるために、これらの色を、彩度が高い色と表してもわかるのですが、「明度は?」と聞かれるとどうでしょう。
もし、黄色と青色を比較した場合、黄色の方が明度が高いと感じるでしょう。

しかし、そこに、赤、オレンジ、緑、紫などがあったならば、一瞬見た際に、彩度の高さよりも、それぞれの明度の高低の違いを感じるでしょうか。おそらく、そうした感覚を強くはもたないでしょう。これが色彩の面白いところです。

いくら私達が、濃淡を感じることができ、明度について敏感であったとしても、この場合は、そこにある色の彩度が高いことに関心が向く性質があります。

逆に、明度の高い色や低い色を見た時は、当然「薄い色」「暗い色」と感じると共に、彩度が低い(色あいが目立たない)ということも知覚していますが、その色の特徴をあらわす上では、まず始めに明暗の感覚がとび出してくるでしょう。

本来、私達は、明度、彩度といった尺度を使うことで、色彩の性質を理屈で表現しているわけですが、実は、明度と彩度を別々に感じとることはできないのです。

色と接した際、第一印象では、明度と彩度が合わさった感覚であるトーンをとらえて感じているのです。これが私たちの【色彩感覚】です。
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